頭痛や立ちくらみは低血圧が原因かも?簡単に低血圧を改善するための3つの対処法

低血圧

突然ですが、あなたは自分が「低血圧」だと自覚したことはありますか?

  • 朝が弱くスッキリと起きられない・・・
  • 急に立ち上がると目まいや立ちくらみが起きてしまう・・・
  • 疲れやすい上、疲れがとれにくい・・・
  • 頭痛や肩こりで悩んでいる・・・

上記のような症状に該当する人は「低血圧」の可能性があります。

さて、この「低血圧」という言葉、よく聞く言葉ですが、あなたはこの言葉の本当の意味を説明できますか?

「低血圧って、その名のとおり、血圧が低い状態でしょ?」という答えが返ってきそうですが、私なりにもっと分かりやすく説明してみます!

低血圧とは、ズバリ、“身体全体を流れる血液の勢いが弱い状態”を指します。

血液の勢いが弱いと、血液が身体全体にうまく行きわたらなくなります。

血液は私たちの身体を動かすガソリンのようなもの。

ガソリンが流れにくくなると車がうまく動かないように、私たちの身体は血液の勢いが弱くなると、さまざまな不快症状を起こしてしまうんですね。

低血圧が原因で起こる代表的な症状は、“朝が弱くてなかなか起きれない”というものです。
これはつまり、ガソリン(血液)がうまく流れないことが原因で、車(身体)のエンジンがかかりにくいということなんです。

前回、高血圧に関する記事を書きましたが、先ほどの車の例えを使うと、高血圧は一種のオーバーヒートです。

ガソリン(血液)が勢いよく流れすぎて、車(身体)に負担がかかって、身体に不調が出るんですね。

今回取り上げる低血圧はその逆。
ガソリン(血液)がうまく流れないので、車(身体)に負担がかかって、身体に不調が出るというわけです。

そこで今回は、低血圧の改善方法についてお話しします。

低血圧になる原因やその症状をしっかり理解しておけば、低血圧の予防の方法だけでなく、改善のヒントを知ることができます。

実は、低血圧は男性よりも女性のほうがなりやすいって知ってましたか?(※低血圧 | 薬事情報センター | 一般社団法人 愛知県薬剤師会より)

その理由は、実は男性と女性との筋肉量の違いが関係しているのですが・・・それに関しては後ほど詳しくお教えします!

というわけで、もし、あなたが低血圧でなくても、あなたの周りには低血圧で苦労している人がたくさんいるということを知っておいてください。

そして、そういう人に出会ったときは、ぜひこの記事に書かれているノウハウを教えてあげてくださいね。

それでは、まいりますっ!

朝がつらい、疲れやすい、頭痛・・・その原因は低血圧かもしれません!

低血圧は「最高血圧100mmHg未満」のことです

低血圧とは、血圧が低い状態、つまり、“身体全体を流れる血液の勢いが弱い状態”を指すとお話ししました。

身体全体を流れる血液は、心臓によって送り出されています。

心臓がいわゆる“ポンプ”の役割を果たし、血液をどんどん身体の中に送っているんですね。

その際に送り出される血液の量や、血液が血管を通るときの勢いを「血圧」と呼びます。

たとえば、血管内の血液量が増えると、血液が血管を通る勢いが強くなり、血圧が上がります。その際の血圧がもっとも“高くなったとき”の血圧値を「最高血圧」と呼びます。

逆に、血管内の血液量が減ると、血液が血管を通る勢いは弱くなり、血圧は下がります。
その際、血圧がもっとも“低くなったとき”の血圧値を「最低血圧」と呼びます。

この「最高血圧」と「最低血圧」の数値は、私たちの身体の健康のバロメータです。
たとえば、健康診断で血圧を測った際、「上が120mmHg、下が70mmHg」といった数値を聞くと思いますが、これは“最高血圧が120mmHg、最低血圧は70mmHg”という意味なんですね。

ちなみに、世界保健機関(WHO)による国際基準では、健康的で理想的な血圧値は「最高血圧が120mmHg未満、最低血圧は80mmHg未満」と定められています。
これを「至適血圧(してきけつあつ)」といいます。

ただ、この至適血圧は高血圧を防止する目的で定められているため、低血圧の基準は盛り込まれていません。
一般的に低血圧は“最高血圧が100mmHg未満”の状態といわれているため、私たちが健康に生きるための理想的な血圧は、先ほどの至適血圧の基準を計算に入れると以下のような数値になるでしょう。

  • 最高血圧は120mmHg〜100mmHg
  • 最低血圧は80mmHg未満

あなたの血圧は、この基準に収まっていますか?
健康診断の結果などを見て確認してみてくださいね。

そして、もし、“最高血圧が100mHg未満”という低い状態であれば、低血圧だといえます。

では、低血圧になる原因は何なのでしょうか?

低血圧は3つに分けられます

「起立性低血圧」「二次性低血圧」「本態性低血圧」

血圧が低くなる場合には、いろいろな原因が考えられます。

ストレスなどが原因で自律神経が乱れていたり、ほかの病気が影響していたり、はたまた、下半身の筋肉が弱かったり(!)・・・そういったことで血圧は低くなってしまうんですね。

実は低血圧はその原因や症状によって、以下のように大きく3つに分けることができます。

  • 起立性低血圧(別名「脳貧血」)
  • 二次性低血圧(他の病気によって引き起こされる低血圧)
  • 本態性低血圧(原因不明の低血圧。本態性は「ほんたいせい」と呼びます)

それぞれの低血圧について詳しく説明していきますね。

1、起立性低血圧(脳貧血)

「起立性低血圧」とは、自律神経の乱れが原因で起こる低血圧です。

主な症状は、寝ている状態や座っている状態から立ち上がったときに、クラッと起こる“立ちくらみ”や“めまい”です。
脳の血液量の低下から起こる貧血なので、別名「脳貧血」ともいわれています。

立ちくらみとは、寝ている状態などから突然起き上がったとき、脳の血液が下半身へ急に移動することによる“脳の血液不足”を調整するための機能がうまく作動しないために起こる症状です。

本来、脳の血液量は自律神経が調整してくれているため、普通の人は突然起き上がったとしても立ちくらみが起きないのですが、自律神経が乱れた人はこの調整がうまくいかなくなるんです。

自律神経が身体に与える影響の大きさについては、これまでに何度か記事で取り上げてきましたので、よかったらチェックしてみてください。

上記の記事にも書かれていますが、自律神経の乱れをおこす最大の原因は「ストレス」です。

ストレスがたまると、私たちの身体をリラックスさせてくれる「副交感神経」という自律神経がきちんと動いてくれなくなり、いわゆる“心身の緊張状態”が続いてしまうんです。

起立性低血圧の人は、朝の寝覚めが悪かったり、肩が凝りやすいのも症状のひとつです。
自律神経が乱れていることで、「寝ても寝ても身体の疲れがとれない・・・。眠い・・・」「肩がずっと張っている・・・」という事態に陥ってしまうんですね。

2、二次性低血圧

「二次性低血圧」とは、他の病気が原因でおこる低血圧のことをいいます。

たとえば、糖尿病や循環器系・内分泌系などの病気やがんなどが原因となって引き起こされます。

病気そのものの原因以外にも、服用している薬が原因になっていることもあります。

二次性低血圧は、原因となっている病気を完治させるか、薬を変更しなければ改善されません。

3、本態性低血圧

「本態性低血圧」とは、病気などの明らかな原因があって起こるのではなく、精密な検査を受けても原因がわからず、常に血圧の低い状態が続く症状を指します。

その人の体質や遺伝が関係しているケースもあるといわれています。

ただ、最近では、「下半身の筋力不足」も影響しているのでは?という説もあります。

男性より女性のほうが低血圧が多い理由には、女性のほうが下半身の筋力が弱く、重力によって下半身に落ちてきてしまう血液を心臓まで送り戻す力が弱いのでは?という説です。

その説であれば、下半身を鍛えることで低血圧を回避できるため、実際に下半身の筋力強化をすすめる医師もいます。

本態性低血圧は生活に大きな支障が出るというケースが少ないため、“立ちくらみ”や“めまい”がひどくなった場合に治療を検討することになります。

さて、ここまでは低血圧の原因についてお話ししました。

血圧が低くなる原因さえわかれば、その対処法も分かってきます。

というわけで、次に、低血圧の改善策や予防策についてお話していきましょう!

低血圧を改善する3つの方法

低血圧を改善したり予防するためには、日常生活で以下の3つのポイントを意識することが大切です。

  • 自律神経のバランスを整える
  • 血液の量を増やす
  • 下半身の筋力をつける

それぞれについて、詳しく説明していきますね。

【低血圧の改善法 その1】自律神経のバランスを整える

先ほど、低血圧になってしまう原因のひとつに“自律神経の乱れ”があるとお話しました。

ということは、自律神経が正しく機能するようにバランスを整えてあげれば、低血圧が改善される可能性があります。

自律神経を整えるためには、以下のことを意識してみてください。

1、「チラミン」という栄養素を積極的に摂取する

自律神経を整えるためには、交感神経を刺激してくれる栄養素である「チラミン」を摂取することをオススメします。

チラミンは、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系の果物や、ヨーグルトやチーズなどの乳製品に多く含まれています。

2、早寝早起きの規則正しい生活を心がける

低血圧になると朝起きるのがつらいため、つい起きる時間が遅くなりがちです。

起きる時間が遅くなると、体内時計に影響が出て、自律神経の回復が遅くなります。

そのため、体内時計をリセットする意味で、まずは早めに寝るようにしましょう。

朝、目が覚めたら、日光を浴びましょう!

人間の体内時計は、朝、太陽の光を浴びることでリセットされると言われています。

リセットされた体内時計は朝モードになって動き始めます。

3、ストレスをためない

自律神経の乱れの大きな原因はストレスです。

低血圧を改善するためには、ストレスをどのように解消するか?ということが大切です。

ストレスの解消法に関しては、以前に特集しましたので、以下の記事もまたチェックしておいてくださいね。

たとえば“感動する映画やドラマを観て涙を流す”といったこともストレス解消につながるんですよ。

仕事のストレスとイライラを解消する14の方法

【低血圧の改善法 その2】血液の量を増やす

血圧とは、血液が血管の中を通るときの勢いのことでしたよね。

ということは、血管を流れる血液の「量」自体が増えれば、血圧も高めることができます。

血液の量を増やすためにも、以下の点に気をつけてみましょう!

1、適量の塩分を摂る

塩分の過剰な摂取は健康によくないのですが、低血圧の人の場合は、塩分を控えすぎなくても大丈夫です。

というのも塩分を摂取すると血液中のナトリウム濃度が上がるため、血液中のナトリウム濃度を薄めようとして血液中の水分量が増えるんです。

そのため、低血圧の人は少しだけ(3グラム程度)塩分を多めにとって血液量を増やしてみましょう。

塩分を増やす目安としては、1日の食事において、1杯分のお味噌汁をプラスするようなイメージです。

2、1日に水を1〜2リットル飲む

血液には様々な成分が含まれていますが、水分が多くを占めています。

というわけで、血液量を増やすためには水分量を増やせばいいということになります。

そのため、水を1日1〜2リットル飲むようにしてください。

ただし飲みすぎは禁物。
むくみが出るようなら飲む量を減らすなどして調節してくださいね。

3、適度な運動をして血液を身体に循環させ、運動後にはコップ1杯の牛乳を飲む

低血圧の人にとって、運動するのは少ししんどいかもしれません。

でも、なるべく体を動かしてみましょう。
しんどいからといって横になっていると、低血圧はどんどんひどくなってしまいます。

適度な運動をすることで血液が身体を循環し、低血圧の症状が緩和されます。

また、運動後にはコップ1杯の牛乳を飲むようにしましょう。

実は、牛乳に含まれているタンパク質の中には「含硫(がんりゅう)アミノ酸」という成分が入っていて、この成分が自律神経の交感神経を刺激する効果をもっているんです。

【低血圧の改善法 その3】下半身の筋力をつける

先ほど、低血圧には“下半身の筋力不足”も影響しているとお話しました。

下半身に流れ落ちてしまった血液が心臓へテンポよく戻るよう、下半身の筋肉をメインに全身の筋肉を平均レベルまで鍛えましょう。

ちなみに筋肉を鍛える際は、体重に対する筋肉量の割合が男性は約31%以上、女性は約26%以上になるよう心がけましょう。

筋肉量は、多機能体重計やスポーツジムなどで測ることができますので、一度チェックしてみてください。

もし低血圧の症状が重く、長時間立ったままでのトレーニングがしんどい場合には、座ったままや寝ながらできるエクササイズがオススメです。

いかがでしたか?

日常生活のちょっとしたコツで低血圧は改善できるんですよ。

この3つのポイントを憶えておけば、あなたの低血圧もきっと改善されるはずです。

低血圧にはチラミン、運動、血液を増やす

もし、万が一、これらの3つのポイントを心がけても低血圧が改善されない場合は、以下の2つも試してみるといいでしょう。

1、お風呂にはぬるめで長湯を避ける

熱いお湯に浸かると皮膚の血管が拡張するので、心臓へ流れ込む血液の量が減ってしまい、最高血圧も急激に低下します。
そのため、低血圧の人は長い時間お風呂に浸からないようにしましょう。

2、汗をかきすぎないようにする

汗をかいてたくさんの水分を失うと、血液中の水分量も減ってしまうため、血液量が減って血圧が下がります。

そのため、低血圧の人は、汗をたくさんかくような炎天下には長時間いないように気をつけましょう。

もし汗をたくさんかいてしまった場合は、水分をとるようにしてください。

汗をかいた際には塩分も一緒に失ってしまっているので、水ではなくスポーツドリンクを飲むこともオススメです。
(運動の際にも汗をかくので、水分補給はこまめにしましょう)

低血圧は病院でも治療できます!

よくめまいをおこし倒れてしまう人など、低血圧の症状が重い人は、一度医師に相談してみましょう。

ただ、低血圧は高血圧に比べて重病につながりにくいことから、医師によっては低血圧を軽視することもあるようです。

血圧に関しては循環器科が専門になります。
なかには、漢方薬での治療をしてくれる病院もあるので、漢方薬での治療を希望する場合は相談してみてください。

これまで低血圧について説明してきました。

最後に“低血圧と症状が似ているけれど低血圧ではない病気”について、ふたつ取り上げておきます。

ほかの病気なのに低血圧だと思い込んでしまうと、病院を受診するチャンスを逃してしまいますので、そうならないよう、気をつけておきましょう。

【低血圧と似ている症状 その1】
貧血

先ほど、低血圧の種類の中には「脳貧血」と呼ばれる低血圧があると説明しましたが、この「脳貧血」といわゆる一般的な「貧血」は別の症状を指します。

どちらの症状も、脳への酸素供給が減っていることで“立ちくらみ”や“めまい”を起こすのですが、大きな違いは、脳への酸素供給が減る“原因”です。

低血圧が脳への血液量そのものが減っている状態に対し、貧血は血液中の「赤血球」という成分が不足している状態なんです。

そのため、「脳貧血」か「貧血」かを見極めるには、血圧だけでなく、「血中ヘモグロビン」を測る必要があります。

血中ヘモグロビンの量は、男性なら13.5〜17.3g/dl、女性は11.0〜15.1g/dlが正常値です。
よって、その数値を下回る場合には「貧血」だとわかります。

血中ヘモグロビン量は血液検査で調べられますので、気になる方は内科などで相談してみてください。

また、貧血の対処法に関しては、以前、以下の記事で詳しく取り上げましたので、「自分は貧血かも・・・」という方はチェックしておいてくださいね。

【低血圧と似ている症状 その2】メンタルヘルス系の病気

「うつ病」などメンタルヘルス系の病気の場合も、寝起きが悪くなったり、倦怠感が続くといった症状がでます。

また、うつ病でなくても、元々低血圧だった人が、自分の体調のつらさを周りに理解してもらえないことでうつ病を発症するケースもあり、低血圧とメンタルヘルス系の病気は強い関連性があります。

そこで気をつけなければならないことは、その体調の悪さをうつ病と勘違いしてしまい、抗うつ剤を飲んでしまうケースです。
抗うつ剤を服用すると、血圧がさらに下がり症状が悪化してしまいますので、注意しましょう。

なんとなく体調が悪いな、というときには、必ず血圧を測るクセを付けましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、低血圧の原因や改善方法などをお話してきました。

低血圧は高血圧に比べて、命の危険が少ないために軽く見られがちですが、低血圧の場合は、自分が気付かない間にいろいろな場面で生活に影響を与えていることが多いんです。

まだ低血圧でない方も、ストレスなどが原因で、自分が気付かない間に低血圧になる可能性がありますので、くれぐれも注意してくださいね。

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